東京都・下町の新築木造町屋
 

切り妻屋根・漆喰塗り羽目板張りの外観

 墨田川と荒川に挟まれた東京の下町地区は、関東大震災と東京大空襲の二度にわたり被災しました。

 現在残る古い住宅は外壁が火に強いモルタル塗りのものがほとんどで、世代交代と共に二階建ての町屋が中高層のビルに建て替えられる工事が続いている地域でもあります。以前あった下町の木造町屋の景観を広い範囲で復活させることは不可能でしょう。しかし、簡便な燃えない素材で覆われた町並みに、小さな一軒の新築町屋が新しい風を吹き込むことはできそうです。

 いぶし銀の日本瓦、厚板使用の化粧軒裏、竹小舞土壁漆喰塗りの外壁、土壁下地羽目板張りの外壁など、経年変化の優れた素材を用いた木造町屋が準防火地域内で建築可能な時代となりました。



壁漆喰塗り・床厚板張りの2階板の間


漆喰塗り壁・畳敷き・板張り床の室内



8寸角大黒柱と差し鴨居・松梁の納まり