三鷹市・大屋根の家 

日本の木造建築の美しさは、屋根全体の形や軒先の納まりにあるとよく言われます。雨の多いこの国では、板・石・草など身近にある素材を使って、上からの雨水を室内まで伝えないで早く外に出してしまう工夫がされた結果、各地に様々な屋根形の家屋が生まれました。瓦が日本中に広まるのは明治中期以降ですが、古都・奈良や京都に多い起り(むくリ)付きの屋根が、やはり上品に見えます。さらに、軒の高さを低く抑えた平屋の大きな屋根は、安定感もあり建物周囲の植栽との馴染みも良く、落ち着いた景色を造ります。いぶし銀瓦、土佐漆喰、檜材羽目板、障子紙などの自然素材で構成された建築は、古びていく味わいを愛でる楽しみがあると思います。




庭木と馴染んできた入母屋屋根


腕木で支えた庇と南側開口部まわり





南側切妻形屋根と土佐漆喰塗りの壁


3間全開木製建具より木製デッキを見る