東京都・南面トップライトの家



南面外壁は土佐漆喰鎧仕上げ、
他三方は土壁下地羽目板張り

 二階建ての住宅が接近する都内の幡状敷地で進めていた工事が2010年春完成しました。準防火地域ですが1階延焼ラインをぎりぎり逃れた範囲に全開形式の木製建具を計画し、その前に広い木製デッキを造りました。晴れた日は、居間と一体になったこの外部空間がとても気持ちいい場所になります。いろいろな生活が始まりそうです。

 南面に設けたガラス屋根は、冬の採光の対策です。南の家との間隔がある程度あるために、屋根越に直射光が部屋の奥まで差し込んできます。2階軒の出を大きくしてあるので、太陽高度が75度になる夏至には室内に直射光を避けることができそうです。

 この家の使われた構造材は静岡県天竜の80年生杉材です。太い赤松タイコ梁も使っていますが、6〜7mの長尺材を用いた梁通し渡りあご構法の家です。木造町屋の新しい可能性が生まれた家となりました。


建具を開けた居間の南側に広がる木製デッキ



6寸角の天竜杉柱に掛かる
杉長尺材と赤松タイコ梁



二階の東西個室の間に設けた作業机