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 2007/05/20 基礎工事始まる
■ 現場リポート

東京都三鷹市で、Tさんの住いの建築工事が始まりました。
このコーナーでは、当事務所の仕事の進め方を知っていただくために、工事の工程を進行順に説明していきたいと思います。なお、竣工は2007年10月を予定しています。





ミニユンボを使って根切り作業を行い床付完了


 敷地内での建物位置と基準地盤面と基礎高さを決定したら、建物の基礎を作る工程に取り掛かります。
 
 最近では、平坦地で木造2階建て程度の規模の場合、建物とほぼ同様の広さのコンクリート耐圧版を打つ「コンクリートベタ基礎」と呼ばれる方式を選ぶことが一般的です。もちろん上部の荷重に対して地盤の耐えうる強さ(地耐力)が大きければ、布基礎と呼ばれる方法でも十分安全です。反対に、軟弱地盤であることがはっきりしている沼地や田んぼの建設用地では、杭打などの地盤改良工事を行います。


 基礎工事の工程は、根切り、残土搬出、砕石敷き突き固め地形、捨てコンクリート打設、墨出し、仮枠設置、配筋、基礎コンクリート打設、墨出し、内仮枠設置、立ち上がり基礎コンクリート打設、仮枠撤去、猫間モルタル施工、束石モルタル施工などの順に進めます。

 3間×5間程度の基礎の場合、工事期間として3週間程度は掛かります。空模様や養生期間などを考えると、建て方工事の始まる一月前には工事を開始することが必要です。

 地震や台風が避けられず、しかも高温多湿の気候風土の場所が多い日本では、土台の腐食を防ぐ意味で、基礎高さを上げて地面から土台を離すこと、床下の通気を十分確保すること、床下の点検ができるようにしておくことなどを、基礎の設計にあたって考えます。

 もちろん、コンリートの強度やスランプ(硬さ)や配筋設計などは図面や仕様書に指定し、現場で基礎工の職方と打ち合わせを重ねて工事を進めます。

 設計管理の仕事を行う上で、人への信頼と自分での経過確認はセットで考えるものであり、専門職としての経験と考えは尊重しても、前述の各工程での寸法確認やコンクリート強度の確認などは当然行います。アンカーボルトの位置などは、大工の進めている木工事との関係を知っている設計担当者が細かく位置の確認に当たります。また、道路事情によっては、地元警察署に出向いてコンクリートミキサー車が出入りする日の前後に道路を使用する道路使用許可を取り、警備保障会社にガードマンを依頼したりする必要もあります。これも、施工管理の仕事の一つです。

 工事が完成すれば、ほとんど隠れてしまう基礎工事の工程ですが、この仕事も他の職種同様に担当職方の性格が現れます。また、丁寧に進められた仕事の工程のうちには、しばらく眺めていたいほど美しい状態のものもあります。中でも整然と組まれた鉄筋の様子は、建て主にぜひとも見て確認しておいてもらいたい工程のひとつです。仮枠がはずされた後、綺麗に打たれたコンクリートの上を土足で歩くのは少し気が引けます。

 基礎工事が完了する頃、大工の墨付け刻みも最終段階に入っています。出来上がった基礎の上にぴったり土台が据え付けられる日も、もう間近です。



砕石転圧作業を行い、防湿フィルムを敷きこむ



捨てコン打設後外仮枠を取り付け、鉄筋を配る



配筋工事が完了し、整然と組まれた鉄筋



地中梁風にした基礎配筋中央部分詳細



ポンプ車を使ってのコンクリート打設作業



内部仮枠を立て、立ち上がり基礎コン打設



天端レベルを確認してネコ間モネタル施工



ボイド管を輪切りにして束石モルタル施工



基礎工事が終了し、仮設足場が設置された