ホームページ開設のご挨拶
 
 私どもシティ環境建築設計は、木や土や紙などの自然素材の特徴を生かした家づくりを、建て主直営というスタイルで20年間続けてきました。

    長い間、この国で使われ続けてきた自然素材と風土にあった工法は、長く住み継がれることでそれぞれの地方での特色のある景観を作り出し、地域に住む方々のよりどころになっています。

 木や土や紙などの素材の良さは、身体に安全で、味わい深い古び方をすることにあります。

 一方で、ムクの木は乾燥すれば縮み割れます。土も漆喰も大きな力が加われば粒子が分かれてひびが入ります。紙も湿度の変化を受けて毎日伸び縮みしています。
 

 自然素材は、人間に都合のいいことばかりではありません。安く・早く・大量に同じものが作られる工業建設資材と比べると、ひとつひとつが個性的な素材は、それぞれの特性を生かして使う技法と技量と、素材にあった納まりの作法が求められます。


 そのために私どもは、木造建築の設計の研鑚を重ねてきました。同時に、大工さん、左官屋さん、瓦屋さん、建具屋さんなどの腕と意識と人柄のよい職人のチームづくりを進めてきました。

 そして、自然素材の家の維持管理を考えると、住み手には作り手と直接の関係をぜひとも結んでほしいと考えています。

 1995年に阪神淡路大震災を経験してから、日本の木造は大きく変わってきました。工法・構法の研究と実験が始められ、設計にも構造的配慮が求められるようになりました。

 その結果、私どもで進める、7寸角の柱、栗土台・アカマツの太鼓梁、竹小舞土壁漆喰塗り、等の伝統的な技法も耐力や安全性が法的にも確認されるようになりました。

 日本は地震国です。三代・100年以上の耐久性を獲得するためには、粘り強くて、変形しても直せることこそが重要だと考えています。

 自然素材の家に住むには、住み手の方々にも素材や工法・構法への理解が求められる時代へと変わってきているようです。

 私どもが関わる家づくりは、地域も数の無限ではありません。しかし、一軒の家づくりの経験と建築から始まる小さな変化が源となって、それぞれの地域で誇りが持てる家づくり・街づくりへと発展していく礎となるよう、私どものチームは日々の仕事に取り組んでいます。


 このホームページは、私どもの仕事と考えを知っていただき、家づくりの仲間が増えることで社会の小さな変化のきっかけなることを目的にしています。


 今後出来るだけ頻繁に更新していきたいと思っておりますので、ときどきアクセスしてみて下さい。


高橋昌巳/シティ環境建築設計